【作品】 とりあえずKDPで好き勝手に出してみる

【作品】色々試してみる

【雑談】怪物との性交

随分昔に読んだR.レイモンって言う作家がいて、この人の作品がなかなか良かったんです。

地下室にオットセイみたいな怪物が住んでいて、これが巨根、ある程度の知能もある。それに気づいた人妻がセクシーランジェリーまで用意してその怪物の性交奴隷になる。

なかなか良いでしょう?

まぁ今改めて読んでみると前置きが長すぎてまどろっこしいんですが、当時は発刊される度に買って感心していました。エンディングがどれも絶望的でそれも良いんですよね。

今私が書いているものは何人かの作家の影響を強く受けていますが、その一人がR.レイモンです。
なかなか手に入れるのも難しいようですが、機会があったら是非。

【動画】昔書いた作品の事

Xにも書いたんですが、デビュー前に書いた作品が発掘される事がたまにあります。

部分的に好きな表現とかシチュエーションは商用作品(こういう言い方有ります?)で使ってしまっているので使えませんが、

それ以外の理由で放置されていたものはKindleで出してみようかなぁと考える事があります。

試しに1回やってみたら結構面倒だったのと、Wordで書いたらレイアウトが思い通りにならなかったのでちょっと気に入らなかったんですが、放置しておくよりは良いかなぁと思っています。

需要有りますかね。

動画はインドの母親、1歳、3歳の子供の心中動画です。だけどこれ、誰が撮影したんですかね。

【雑談】桃太郎6

「うっ! ぐっ!」
豪胆を持って知られた運刻齋も人の親、目の前で長男の腕を切り落とされて取り乱した。
「どうだ、芋虫になるまで待つか?」
青ざめた運刻齋は、目の前で痛みに転げ回る息子を見てがっくりと肩を落とした。
「わかった……待て……」
運刻齋はヨロヨロと壁際の掛け軸に寄った。
「隠し扉だ、その向こうにある階段を下りろ、お前の欲しいものが有る。勝手に持って行け」
「そうか、お前が先に降りろ」
「なにっ! そ、それは……」
「罠だよなぁ、必ず何かあるはずだ」
暫く下を向いていた運刻齋は、身を屈めて足元のワイアを外した。
「なるほどな」
桃太郎は天井を見て頷いた。
「薄暗い階段を下りていくとこのワイアに脚が引っかかって上から丸太が落ちてくるって細工か。
この重量だと普通の奴は死ぬだろうな」
言うや否や一刀両断に切り下げる。運刻齋は血しぶきを上げながら、ぐるっと身を翻して暗闇の急な階段を頭から転げ落ちて行った。
「灯りを持て」
桃太郎一人で松明を持って階段を下りると、十畳ほどの部屋に金銀財宝が詰まった箱が山積みになっている。
桃太郎は箱を一つ一つ開けて中身を改め、深い息を突いた。
「やっとここまでたどり着いたか、全く大変な苦労だった」
 
薄暗がりの中で桃太郎が財宝を改めている間、座敷ではどの女を残すかで、雉とそれ以外の者の間で意見の対立が生まれていた。
「先ほどは三十七、八と言うことだったが……もっと幅広に考えても良いのでは無いかな、例えば五十の女なぞもなかなか乙なものだぞ」
犬と猿は天井を眺めたり地面を見たり、「ん? これは」などと行ってその場を離れようとした。
「五十は極端かの。しかし四十五ならば」
その様子を見た雉は心の底から残念そうな声を上げるが、二人の表情は冴えない。
「……やはり三十七、八、この辺りが妥当か……」
「そうであろう、そうだと思うぞ」
「うむ、その辺りがちょうど尻が熟して味が良い」
犬と猿は一斉に、そうだそうだそれが良いと繰り返した。
 
そうこうしている間に腕を切り落とされた少年は出血多量で落命し、地下から戻った桃太郎の命で女の選別が始まった。
「マイナンバーカードで年齢はきちんと判断するんだ。多少上振れしても良いが、未成年は絶対ダメだ」
『規制』を恐れる桃太郎はくどいほどに繰り返した。
 
容姿も鑑みて選別すると残ったのは二十人に満たない。
「やはり2:8の法則か、こんなものだろうと思った。さぁ、財宝を引き揚げろ、船に乗せるんだ。選ばれた女も一緒に乗れ」
「桃太郎」
思い詰めた表情の雉が前に出た。
「随分考えたのだが……儂はここに残ろうと思う」
「なに?」
「ここに残される女は『規制』に引っかからないのは四十代以上……儂のドストライクなのだ」
「……そうか、しかし……分かった、それでは最後に再び団子を振る舞おう」
桃太郎は懐からラップに包まれた白い粉を三人に配った。
「思う存分炙ってくれ」
三人から歓声が上がった。
 
その後里に帰った桃太郎は、話しを大盛りに盛って、島には千人以上の鬼がおり、近隣の漁師に悪さをしていたので退治したと言う話を中心に、「人生とは」「男の生き方」「初夜の心得一から十」などの演目で講演活動をするようになった。
 
精力絶倫な犬は次々に女を妊娠させ、その話を聞いた曲亭某という男が、高貴な姫が犬に尻を犯されて妊娠するという変態小説を書いてAmazonでランキング一位に輝いた。
 
そして猿も犬同様何人もの女を妊娠させ、これに案を得た西村寿行先生は人妻と猿が性交する話を書いて、これも一部界隈で話題になった。
 
桃太郎の伝説は各地に口伝で伝わり形を変えたが、これが真実の話しである。(完)

【雑談】桃太郎5

頼りの熊が斃されてしまうと警備の兵士達は浮き足立ってしまい、次々に斬り殺されていった。
「村長! 出てこい! お前が隠れていると島の者は全員斬り殺すぞ!」
燃えさかる家を背に、村長宅の庭に入り込んだ桃太郎の大音声が響いた。
ほとんどの男が惨殺され、焼けた家から逃げ出せた女達が、雉や猿に脅されて庭の隅に固まり震えている。
時折家が焼け落ちる大きな音と悲鳴が聞こえる。
暫くしてゴトゴトと重たげな音を立てて雨戸が開かれ、中から寝間着姿の中年男が出て来た。
「この村の長、運刻齋だ。一体何の騒ぎだ!」
血まみれの桃太郎達を見ても一向に臆する様子が無い。腹の据わった男のようだ。
後ろに女房らしき中年女、若い娘に少年が不安げな表情で立っている。
「見て分かろうが、村の半分は焼け落ちた。男達は警護の者も含めほとんど斬り殺してやったわ。そこにいる女が生き残りだ」
「何の恨みがあっての所業だ」
「恨み? そんなものはない。この島に隠されている財宝を全て差し出せ。二十歳から三十四歳の女は全部貰って行く」
「戯けたことを申すなっ!」
運刻齋は大声で怒鳴り返した。
「桃太郎……こんな時になんだが……もう少し若い娘も」
猿がモジモジしながら言う。
「だめだ! 規制に引っかかる恐れがある」
「規制?」
「詳しくは知らん! 俺の頭の中に直接話しかけてくる河田という男が、ヘンシューシャと言う者に以前きつく言われて恐れておる」
「と、年上なら良かろう、三十七、八の熟した女が欲しい」
犬が鼻息荒く良い、雉も後ろで頻りに頷いている。
「うむ……それくらいは良かろう」
「何をゴチャゴチャと勝手なことを! 財宝は先祖伝来守り抜いてきたもの、今更貴様らごときに渡すわけには行かぬ。
婦女子も同じ事、生き延びた者は全員守り抜く!」
運刻齋は平青眼に構え、ズズッと間合いを詰めた。
「単なる年寄りと思うなよ、警備の熊は儂が仕込んだのだ」
裂帛の気合いとともに、桃太郎の頭上めがけて火の出るような激しい一撃を打ち込んでくる。
桃太郎も負けじと気合いを込めて刀を受け止め、返す刀で面を狙う。
隙を見て後ろに回った犬が槍で運刻齋の腰を刺した。
「ず、ずおっ……ひ、卑怯な」
「勝てば良いのよ、我らの望みは財宝と女のみ。卑怯も糞も無い」
地面にがっくりと膝を突いた運刻齋は、歪んだ顔で桃太郎を睨んだ。
「わしが死んだら財宝の場所の分からぬぞ」
「だから急所を外したんだ、さぁ、どこにあるのか吐け」
犬が背中を蹴った。
「……」
「そうか、言わぬか。それではお前の息子を芋虫にしてやろう」
まっ青な顔で震えている息子を庭に引きずり出すと、無造作に刀を振るい片腕を切り落とした。
島中に絶叫が響いた。隅で震えていた女達、家族からも悲鳴が湧く。
「この調子で両腕両足を切り取ってやろう。お前が白状しないせいだ。自分を恨め」

 

【雑談】桃太郎4

「普通の雉は高く飛ぶのは苦手だが、お前はどれくらい舞い上がることが出来る?」
「鬼ヶ島の周囲の崖程度なら楽に飛べるぞ。何ならお前ら一人くらいなら背負ってでも飛べる」
 桃太郎は頷いた。
「普通の雉の数倍の体格だ、ある程度飛べるだろうと思ったがやはりそれくらい飛べるんだな。
まさにお前が今言ったことをやって欲しい」
「一人ずつ島のてっぺんに上げるのか?」
「そうだ、船着き場には武装した奴らがいるが、それ以外は全く無防備だ。
だから闇夜に隠れて一人ずつ島に上がり、村長の家を襲う。こいつが財宝の場所を知っているはずだ」
「抵抗したらどうする?」
 猿が身を乗り出す。
「まず家族を殺す。それでも喋らない時には体を一寸刻みにする。肘と膝を切ってダルマにしても良い」
「それは良い!」
 犬が踊り出しそうなほど喜んだ。
「いや、お前にはやって欲しいことがある。村長の家を襲っているうちに護衛の兵士が船着き場から上がってくるだろう。
こいつらの首領は熊だ。
お前ら同様人語を解し剣を使う。かなり強いという噂だ。この熊を仕留めて欲しい」
「熊か……良いだろう」
 
当日の深夜、四人は闇夜に隠れて鬼ヶ島の船着き場と逆方向に船を着けた。
「頼むぞ、雉。最初は俺だ」
桃太郎がしがみつくと、普通の雉の何倍もの大きさの羽を力強く羽ばたかせて垂直に崖を上がっていった。
鎧を着、刀や長巻を持っているのでかなりの重量の筈だが軽々と島の頂上へと桃太郎運び上げた。
「さすがだな! この調子で他の二人も頼む」
大人数を斬ることになるはずだ。刃の長い長巻を構え、闇に向かって数回振ってみる。
村はしんと静まり返り灯りがついている家は無い。
村人は約男女100人ずつ、家は約40戸だ。スピーディーに事を進める必要がある。
本当はクレイモア爆弾を使う予定であったのだが手に入らなかったので、村長の家から離れたところから火を付けるつもりだ。
そのための油も用意してある。
破壊の衝動に腹が熱くなり、武者震いがする。
 
「揃ったな? 雉ご苦労だった、体力は大丈夫か」
「おお、この程度なんでも無い。さあ、計画通り火を付けて参ろう」
 
四人は事前の計画通り闇の中に散った。Google Earthでおおよその家の位置は把握して地図に書き込んである。
暫くして何かがはぜる音がし、焦げ臭い匂いが漂ってきた。
「火事だ! 火事だぞ!」
最初に外に出て来て火の見櫓に走った男は、猿に首を跳ね飛ばされた。
その斬られっぷりがあまりに見事であったため首無しの胴体だけが暫く走り続け、その様子を見ながら地面に転がった顔は不思議そうな顔をしている。
「諸君、喝采したまえ、喜劇は終わった」
男は首だけで呟き目を閉じたが、暫くしてまた目を開けた。
「なかなか死ねぬものだな、今の台詞はイヤにスラスラ出たが考えれば誰かの剽窃のような気がするぞ……まぁここまで読む奴もいないか」
 
火の手はあっという間に広がった。
 
村長の家やその周辺の比較的大きな家は、家と家の間が広かったり小川が流れたりしているのでまだ焼け残っている。
 
慌てて逃げ出した村人を桃太郎と猿、雉が斬りまくっている。時折雉が空に舞い、隠れている者を探し出して、三人に教えている。
 
「その大木だ、裏に隠れている奴がいるぞ! どうやら若い娘もいるようだ、男だけを斬るんだ」
 
「おい! うぬら、どこから上がってきた! 一人残らずぶった切ってやる」
船着き場から予想通り武装した兵士が駆け上がってきた。先頭にいるのは逞しい体を鎧で覆った熊だ。
「お前の相手は俺だ!」
返り血で真っ赤になった犬が熊の前に出た。
「図体はデカいが動きが鈍そうだ。刀のサビにしてやる」
「ふんっ! 何も知らないんだな! 俺は時速60kmで走ることが出来る。お前などより遥かに速いぞ」
言い終わるやいなや、犬の激しい一撃が熊を襲った。
激烈な攻撃を受け流して逆胴からすねを払うかと思うと、目にも留まらぬ三段突きで熊に傷を負わせた。
「どうした? 強いのは口だけか?」
逆上した熊が襲いかかってくると首筋に刀を当て、太い頸動脈をぶつりと切断した。
途端、猛烈な血しぶきが上がり、熊はゆっくりと倒れていった。
「椿三十郎は意外にリアルだったんだな」
荒い息の中で犬は独りごちた。
刀を見れば大きな刃こぼれが幾つも出来ている。犬は刀を捨て、槍を手にした。